calvos

ありのままの自分で前に進む男たち。

髪が薄い。そんな些細なことに悩む、
とても真面目で素直なゆえに
自分自身を過小評価してしまっている男性が、
ありのままの自分を誇れるような
お手伝いをしていきます。

interview

もう一度選べるとしても、
カルヴォな人生を歩む。

会社員
吉川 翔

時刻は21時。待ち合わせ場所であるクラフトビール専門店に姿を現したのは、体に程よくフィットしたスーツを着こなしたひとりの男性だった。聞けばスーツはすべて馴染みのテーラーでオーダーメイド、年間で5~6着は仕立てる、さらに趣味はウィスキーを飲みながら革靴を手入れすること、という筋金入りの洒落者だ。とはいえ癖のある人かというと決してそうではなく、背筋をピンと伸ばして快活に話す。その姿に、取材したスタッフもたちまち引き込まれてしまった。

吉川 翔さん、32歳。

薄毛である自分を認め、愛し、前向きに生きる、まさにカルヴォなひとが、ここに。


薄毛と戦いながらも、謳歌していた学生時代。

職業、M&Aプレイヤー。日本屈指のM&A仲介カンパニーに転職したのは約半年前のことだ。「それまでは人材・販促サービスの大手企業で、営業やコンサルティングをしていたので、全くの畑違い。M&Aをやるのに簿記すら知りませんでした」それでも転職までに猛勉強。簿記検定の2級も入社前に取得し、今では大手証券会社をメインクライアントに、多くのM&Aを仲介している。

「この仕事に興味を持つようになったのは、自分の命のように大切に育ててきた会社を、社長はどのような気持ちで手放すのか。その思いに寄り添い、売る会社、買う会社のどちらの未来にも携わりたいと思ったから。事業の売買には株式の数値だけではなく、たくさんのドラマが詰まっているんです」そう語る吉川さんの表情はとても輝き、その充実が伺える。話に耳を傾け、こちらが真剣に頷いていると額を指差しながら「どこ見てるんですか、僕の目はここですよ!」と時折ユーモアも。薄毛との付き合いも聞いてみた。

「親父の髪が薄かったこともあり、子ども時代から将来は薄くなると言われていましたし、自分自身もある程度覚悟はしていました。実際大学生の頃から髪の量は減りはじめてきましたが、あまり気にせずいろいろな髪型をして遊んでいましたね」当時の写真を見ると、パーマやアシンメトリーな髪型など、とにかくお洒落で男前。

「アパレルショップの店員をしつつ、バーテンダーとしてふたつのお店を掛け持ち。ファッション雑誌のストリートスナップにもよく掲載されていました。自分で言うのもアレですけど、モテていたと思います。もちろん悩んでいなかったわけではないですよ。毎日額に手を当てて眉毛から生え際までの距離を測ったり、発毛効果があると言われる薬を飲んだり。汗をかいたときなんかは、髪がくっついて頭皮が見えてしまうこともありました。そうした場面で友だちから指摘されるのは辛かったですね」


息子との生活を充実させたくて、選んだヘアスタイル。

社会人になってからもいろいろなヘアスタイルを取り入れてきたが、ある日を境に髪をすべて刈り上げるようになった。「結婚をして、長男が生まれてちょうど一ヶ月が経った頃に、妻にバリカンを渡してすべて刈り上げてくれと。最初は驚いていましたが、よしわかったと言って綺麗に丸めてくれました。一番の動機はやっぱり子どもの存在です。僕が子どもの頃、親父は薄毛をとにかく隠そうと残った髪を無理にセッティングしていて、幼心に薄毛であることなんかよりもずっとそれが恥ずかしかった。それに親父は髪が水に濡れるのを嫌っていたので、一緒にプールに入った記憶もありません。それもすごく寂しかったですし、自分の子どもにはそんな思いをさせたくないなと思ったんです」

恥ずかしいのは薄毛であることじゃない。自分を認められないことだ。そんな思いが吉川さんの言葉から随所に感じられる。ところで突然頭を丸めたことに対する周囲の反応はどうだったのだろうか。「最初はやっぱり戸惑われていたと思います。だけど、そのうちに周囲も慣れて、いつの間にか自然になっていました。僕は結婚しているのであまり関係ないですが、モテる・モテないで言うと、独身だったとしたら今の方がモテているんじゃないですかね。女性に好かれるかどうかは、共感力だと思うんです。薄毛である男性は悩みやコンプレックスに人一倍敏感で、寄り添える。十代、二十代の女性はとにかく見た目重視という人もいるでしょうが、それを超えた女性からは必ず認められるはず。もちろんそれなりの人間力は必要だと思うので、薄毛対策ばかりするより、内面を磨くことに力を入れる方が近道だと思いますよ」さすがの洒落者。恋愛に関する含羞も、なるほどと頷かされることばかりだった。


自分を愛すること。それこそが最高の生き方。

今回、吉川さんにはカルヴォの写真撮影会に参加してもらった。プロカメラマンに写真を撮られるのは、十代の頃ファッション雑誌のストリートスナップに登場していた以来だという。「撮影に一緒に参加していた方たちとは、撮られるのって気持ちいいですよねっていう話をしていました。写真に撮られることも、ファッションに関しても、昔はとにかくモテたい一心で格好つけていましたけど、今はより素に近い感覚。自分自身を高める、納得するためという意識の方が強くなっているというのは、今回改めて思いましたね」

それは頭を丸めたことと、関係があるのだろうか?「そもそも素を晒すしかないですからね。だけど、僕、自分のことが基本的に好きなんですよ。この頭になって損したことなんてひとつもないです。はじめて会ったひとにも覚えてもらえるし、取引先の社長には可愛がられるし、ネタにすることで相手の懐にも入っていける。もちろん、大好きなおしゃれだってできます。もし人生をやり直せて、髪がある自分を選べたとしても、絶対に今と同じ方がいいです」

話を聞いていて感じるのは、自己に対する圧倒的な肯定感だった。人は誰しもすべてに満たされているわけではない。薄毛でなかったとしても、外見や育った環境、学歴、収入、ハンディキャップなど、何かに悩んだり、コンプレックスを抱えながら暮らしている。それを認め、乗り越えられたとき、吉川さんのように明るく笑える日がやってくる。最後に、「悩んでいた頃の自分に声をかけるとしたら、どんな言葉ですか?」という質問を投げかけてみる。しばらく考え込んだ後、ゆっくりと言葉を紡いでくれた。「未来は明るいよってことでしょうか。自分に対する自信や、弱いひとへの共感する力など、髪が減って得られることの方が多かった。薄毛に抗うことよりも、自分を磨くことに時間を使って欲しいですね」

今回スタイリングをお願いしたのは

Aki Inoue

ミスアジアパシフィックジャパン認定講師
イメージコンサルタント
メンタルコーチング

世界の美女を決める5大大会のひとつ、ミスアジアパシフィック2014でイメージコンサルテイング、メンタルトレーニングを監修、ジャパンファイナリストを世界4位に導いた。
モデル、看護師、百貨店勤務、アパレルショップ経営の経験をもとに芸能事務所で講師、外資企業、大学、起業塾など様々な場面で研修講師、コンサルテイングを行っている。また不動産、ブライダルのカラーコーデも行い多岐に渡り活躍を広げている。